そのままでも気になるほど電力を消費しないRTX3070ですが、負荷をかけると70度くらいになることから、もう少し温度を下げたいと思いました。
そこで、低電圧化を行ってみました。
低電圧化は、同じ設定でも動作する保証がありませんので自己責任で行ってください。
また、初期状態のファン制御では50度台でファンが停止するので気分的に心配なこともあり、常時回転するように設定しました。
使ったビデオカードはこちら。
Afterburnerで低電圧化
FF15ベンチを実行して、消費電力とGPU温度とベンチのスコアを見ながら調整していきます。
ギリギリを狙うわけではないので、パフォーマンスをあまり下げずに多少GPU温度が下がればよいです。
早速、AfterburnerのVoltage/Frequency curve editorを使って調整していきます。
初期値はこんな感じでした。ここからいい感じになるように調整していきます。
まずは、Core Clockを-200にして、700mVで1,000MHzくらいになるように設定します。
製品によって多少違いますが、この辺から始めるのがよい感じっぽい。
次に電圧とクロックを調整していきます。
クロックに対して電圧が低すぎると、ゲーム中に落ちてしまうので設定してベンチを回してを繰り返して調整していきます。
今回は性能を落とさずGPU温度が多少下がればよいので、ある程度余裕を持った設定にします。
調整の結果、925mV、1,980MHzに設定しました。
いくつか試しましたが、このあたりがバランスが良い感じでした。
各設定による違い
まずは何も設定していない初期状態。
低電圧設定(0.925V、1,980MHz)後。
ベンチのスコアは維持したまま、GPU温度、消費電力ともに下がっています。
あると便利なワットチェッカー。
電源も大事
今は3年ほど前に購入した750WのGOLD電源のこれを使っています。
今のところRTX3070では十分な容量です。
RTX3080以上ではちょっと心配なので、850W以上あると安心だと思います。
低電圧化の結果
低電圧化の設定は、925mV、1,980MHzで設定しました。
GPUクロックは、設定値から多少前後する感じなので色々試してこの値に落ち着きました。
設定前の状態と各項目を比較してみます。
GPU関連の項目は、最大値を比較しています。
ベンチスコアは誤差の範囲として、同等のスコアでGPUの消費電力、温度ともに下がっています。
GPU温度が下がったことで、ファンの回転速度も低くなりました。
もう少し電圧を下げても行けそうですが、十分効果があったのでこれくらいにします。
初期状態 | 低電圧化後 | 効果 | |
FF15ベンチスコア | 5,960 | 6,035 | +75 |
GPU温度 | 71度 | 67度 | -4度 |
GPU電圧 | 1.081V | 0.925V | -0.156V |
GPU消費電力 | 237W | 207W | -30W |
GPUファン速度 | 1,900RPM | 1,640RPM | -260RPM |
GPUクロック | 1,995MHz | 1,995MHz |
ワットチェッカーがあると色々便利そうです。
GPUファン設定
ZOTACのRTX3070 AMP Holoはセミファンレス仕様のため、GPU温度が低いとファンが停止します。
大体60度くらいでファンが回転し始めるのですが、ゲーム中も負荷が低いと停止することもあるので気になります。
ゲーム終了後もすぐファンが停止しますが、GPU温度50度代からなかなか下がらないのでこちらも気になります。
こちらもAfterburnerで設定しました。
50度までは、48%で約740RPMに設定しました。
45%では、約620RPMで回転しますが、ちょっと止まりそうな感じなので頼りないです。
43%では、停止したり回転したりを繰り返すので、このファンは最低回転数600RPMあたりだと思われます。
まとめ
AfterburnerでのGPU低電圧化とGPUファン常時回転で、通常時も負荷時もGPU温度を抑えることができました。
特に低電圧化は、パフォーマンスを下げることなく消費電力、GPU温度ともに下げることができたので満足です。